OVER THE RAINBOW
- Live Report -

大変長らくお待たせいたしました。
LEGEND OF ROCKでもお馴染みのTRIBUTE BAND 虹の騎士ショー as RAINBOWのリーダー兼Keyborder であるJON SHIMADAによるOVER THE RAINBOWの東京公演の模様 をたっぷりと主観を込めてのレポートをお送りいたします。
2009年5月 1日(金)
東京厚生年金会館(新宿)
OPEN 6:30PM / START 7:00PM
全席指定:¥8,000(税込)
ザックコーポレーション
『Over the Rainbow』・・・個人的には聞き慣れ過ぎてるフレ ーズ。一般的には、ジュディーガーランド、オズの魔法使い、 ・・・有名過ぎる。
しかし、バンド名となると・・・
アマチュア・バンドでも聞いたことがない。
しかも、プロのバンドだという。
この『Over the Rainbow』・・・メンバー全員が超有名なブリ> ティッシュ・ロック・バンド『Rainbow』に在籍していたメン バーで構成されているという。
いや、1名以外は。
しかし、その1名とは・・・
Rainbow創設者でもあり、Deep Purpleの超カリスマ・ギタリス トの『Ritchie Blackmore』の実の息子なのである。
Deep PurpleやRainbow関係の来日ライブとなれば、まず間違い なく行くクチだが、今回はチケット購入に若干躊躇。
『寄せ集めか・・・』
多くのファンはそう思ったに違いないだろう。
自分もそうだった。
しかし今回、購入に至った動機があった。
それは、Rainbow黄金期と言っても過言ではない時代に在籍し ていたキーボーディストのTony Careyが在籍しているこだ。
1975-1978年の約3年間、彼はRainbowに在籍していた。
Deep PurpleとEL&Pでロック・キーボードに火が付いた自分に とっては、Rainbowは2番手とはいえ、様式美系鍵盤奏法として 非常に影響を受けたバンドだ。
Tony Careyは、何年ぶりの来日になるだろうか・・・
Rainbow初来日以来!?
その間、来日していなければ数十年ぶりの来日となる。
キーボーディストである自分にとって、Tony Careyの存在は大 きい。
ロックにおけるキーボード奏法や考え方をいろんなキーボーディストから学んだ。
そのTony Careyは、あきらかにその中に含まれるキーボーディストだ。
Rainbow在籍時代では決して難しい弾き方をしてた訳ではない 。
しかし、単純で派手さと独特のアプローチでRainbowのカラーを作っていたのは事実だ。
奏法やロック・キーボードとしての意識とか・・・
この方からもいろんな影響を受けたものだ。
事前にYoutubeでOver the Rainbow(以下OTR)のどこぞのライブを見る機会があった。
風貌が残酷にも長い年月を経たことを表している。
しかし、どんな風貌であろうと、腕が落ちていようと(少し気
になるが)、そんなことはどうでもよい。
そう、今回は彼を生で見ることに大きな意義があった。
ましてやそのTony CareyがRainbowの曲を弾くとなると個人的には大いに行く価値はある。
そして、このTony Careyはおそらくこのメンバーの中で一番のビッグネームだろう。
Rainbow解雇後もヒットを飛ばしまくってるのだから。
しかも、唄もうまい。
うまいと言うより、唄で食べていけるミュージシャンだ。
彼は、厳密に言うとRainbow歴代2代目のキーボーディストである。
しかし、ライブでなんぼなRainbowというバンドを考えると、 ほぼ最初のキーボーディストと言ってもよいだろう。
前置きが長くなったが、そのOTRのライブを当然のごと (と、自分に言い聞かせながら(笑))、観戦に行ってきた。
座席に座り、照明が落ちる。
見る方向はステージ下手の鍵盤ブース側・・・
Tony Careyの姿が見えた瞬間の不思議な感覚・・・
面識ある訳じゃないのに、『おひさしぶり』的なものが・・・
メンバーは以下の通り・・・
Joe Lynn Turner (Vo)
Jorgen Blackmore(Gt)
Greg Smith(Ba)
Tony Carey(Key)
Bobby Rondinelli(Dr)
 
セットリストは以下の通り・・・
1.Tarot Woman
2.Kill the King
3.Street of Dreams
4.Man on the Silver Mountain
5.Death Alley Driver
6.Eyes of the World
7.Aliel
8.Wolf to the Moon
9.Power
10.Can't Happen Here
11.Jealous Lover
12.Drum Solo
13.Stargazer
14.Long Live Rock'n roll
(encore1)
15.Since You've been Gone
16.Stone Cold
17.I Surrender
(encore2)
18.All Night Long
Tarot Womanのイントロからスタートとは、Rainbowファンなキーボーディストにとっては最高の出だしだ。
ただ、この曲。本家はライブではやっていない。
スタジオ版のムーグによるイントロのインパクトが強烈過ぎる
ため、ソレと比較するといささか不満。
いや、大いに不満(笑)。
当たり前だが、今回の使用機材は今時の機材・・・デジタルである。スタジオ版がムーグのズ太いサウンドを惜しげもなく多用したイントロだっただけに、ちょいと物足りない。
しかし、そこはTony Careyなのだ。それだけでいい・・・
そのフレーズを弾いてくれるだけでいい(かなりミーハー)
そのフレーズをTony Careyが弾くだけで数十年の時空を飛んだ 気分になる。なんということだ・・・目が潤んだ。
個人的にはこの辺の話だけで酒が何杯か飲める(笑)
続いて、Kill the King。
なんとスタジオ版だ。というか2曲目というのがよくわからない(笑)
Ritchie Blackmoreの息子が弾くこの曲・・・不思議な感じだ
。 父と反して、人のよさそうな性格。
ギターはRitchieにはとうていかなわないが、一緒にやるメン
バーは精神的にとてもよいだろう(笑)
なので、Ritchieがいた頃のようなよい意味でも悪い意味でも
緊張感があまり感じられない。
3曲目にして、やっとJoe Lynn Turnerの持ち歌。 いい曲だと思うが、ロックを感じるかは別。
4曲目はRitchie好きなギタリストなら誰でも弾ける曲。 マニアックなことを言えば・・・ 当時Tony Careyが弾いてた弾き方と全く違ってた。
へー、そりゃそうだ、何年経ってるもんなぁ・・・そう思った 。
こんな調子で個人的に好きな曲を多くセットリストに入ってた
のがよかった。
キーボードのことばかりで申し訳ないが・・・
ほとんどリード系の音は同音色を使ってた。
「トニーさん、それはないでしょ?」
アナタがワタシに教えてくれたことと違うじゃないですか(笑)
でも、そこで落胆するようじゃまだまだ子供ですよ。
辛口言ったらキリがない(笑) PAの音もちょいと気になったし・・・。
要はRainbowの曲とメンバーに愛があるかですよ。まさにそんな感じ・・・
それをわからないで観に行った訳じゃないので・・・
でも、言っちゃお。
贅沢を言えばJoe Lynn TurnerのAll Night Longを聴くなら、Grahamの方で聴きたくなるのが常ですな。(笑)
だって、Graham時代の代表曲の一つだもの。
ギターはストラトキャスターを使いましょう。
ドラムは老体に鞭打ってでもツーバスセットを使いましょう。
ビジュアル・・・大事ですよ。
じゃないと、折角のこのメンバーなのに物足りないじゃありま
せんか。
ライブ後、冷静に客層を見渡すと・・・
いや~、時間って残酷だ。年月経ってるなぁ。90年代の再結成Rainbowはまだ新しい方だと思ってたけど、よく考えるとそれからもう15年近く経ってしまった。その時に生まれた子供は今は15歳くらい。そりゃ、当時のファンは家族が増えてたり、それなりの社会的地位に就いてたり・・・。それだけロックというのは得体の知れないパワフルなものがある。その証拠にオープニングから場内総立ちである。あの新宿厚生年金会館がオールスタンディングのホールに一瞬にして変わった瞬間である。RAINBOWというバンドがいかに凄かったかがわかる。バンドメンバーの殆どがRAINBOWに在籍していたメンバーであるこのOVER THE RAINBOW。まさに、究極のTRIBUTE BANDとも言える。このバンドに対しては様々な意見があるだろう。
しかしである、少なくともこの場にいた人達の殆どが楽しんで
いたのは紛れも無い事実である。その事実が一番大事な事ではないだろうか。故にOVER THE RAINBOW万歳である。再来日を期待したいものだ。
会場を後にして、そのまま仲間と飲み屋に流れるのがライブ後の常。ライブ後の仲間達とのお酒は勿論おいし。
そして、ステージがある2軒目の某ライブ・バーで、なりゆきでRainbowを弾いてしまった(笑)。
でも、OTRはよく結成したと思う。
Joe Lynn Turnerが話しを切り出したのは容易に想像できるが 。
このバンドが二度観られるかどうかは置いといて、どういう方向に行くのか・・・ ちょっと気になるところでもある。
しかし、そうは言っても再来日したらおそらく行ってしまうであろう自分がここにいる。
RAINBOWトリビューターとして偉大なるRAINBOWに感謝!
そして、いつの日かOVER THE RAINBOWと対バンしたいものだ!
JON SHIMADA
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